2018/06/11

福岡の民泊プレイヤー事例 02:民泊ゲストハウス

取材協力:SEN&CO.HOSTEL オーナー 濱口様

ゲストハウスをオープンしたきっかけとは?

もともと家業が大家業をしていて、家業を引き継ぐにあたり、物件の空室対策をいろいろと考えていました。 ここも初めは賃貸として貸し出そうと思っていましたが、インバウンド需要が伸びている背景もありゲストハウスを始めようと。 そこで2016年9月、福岡にベッド数14台の『SEN&CO.HOSTEL』をオープンしました。

当初はゲストハウス・民泊にどんなイメージをお持ちでしたか?

ネガティブなイメージはありませんでしたが、本当に中心から少し離れた住宅街にお客さんは来るのか?という不安はありましたね。 ただ、もともと福岡は宿が少ない街で、イベントなどがある週末は空室がなくなるほど。ですからニーズはあると考えていました。

どんな方が利用しているのですか?

オープン当初は8割くらいのゲストが海外の方でしたね。福岡という土地柄、韓国からのお客さんが多く、最近は台湾や上海からくる方もいます。 今はリピーターが増えて日本人と半々くらい。おひとりで来る方や2名ほどのグループが中心で年齢も幅広いです。

ゲストハウスを営む上での面白さや醍醐味は何ですか?

やはり国籍問わず、日々たくさんの方とお会いできるのが刺激的で面白いですね。うちにはイベントスペースがあって、よく街の人も参加できる料理教室や音楽イベントなどをやっています。 そのため、こういったイベントが好き同じ価値観を持っている人が自然と集まってきます。 ゲスト同士がここで出会って仲良くなるのはもちろん、最近はSNSも浸透しているから、仲良くなったゲストとは、後に東京など別の場所で再会することもあります。

面白さの反面、大変だったことはありましたか?

あまり大変なことはありませんが、強いて言えば、音のトラブルですね。客室など、ゲストハウスは設備が他のお客様と共用のため、夜遅くに帰ってこられる方がいたり、共用スペースでお話されたり、電話されたりする方がいて、ちょっと嫌な思いをされたり…。 そういう方のために、寝室には耳栓を用意するようになりました。ただ、多くのゲストはそれを承知で来られているので。ある意味、小さなゲストハウスの醍醐味なのかもしれませんね。

今後の目標について教えてください

同じ価値観を持った方と一緒に新しいゲストハウスを増やしていきたいですね。街には旅行者には知られていない魅力的な場所がたくさんあります。 街に一つ魅力的なゲストハウスがあれば、ゲストが街の人達との交流を通して街に溶け込むことで、旅をより楽しんでもらえると思います。 街のおいしいごはん屋さんを紹介したり、街のイベントにも一緒に参加したり。そこから街全体が盛り上がれば嬉しいですね。

今後民泊・ゲストハウスを始める方へメッセージ

せっかく始めるなら、まずはオーナーさんご自身で一通り全ての業務をやってほしいですね。 色んな業務をスタッフや業者さんに委託するのではなく、チェックイン時にはゲストと直接コミュニケーションをとって自分たちの街の魅力を伝えたり、逆にゲストの話を聞いてその国の文化に触れるなど、ゲストハウスの面白さを体感してほしいです。 『日本はつまらなかった』と思ってほしくないですから。自分が民泊やゲストハウスに行った時、どんなサービスがあったら嬉しいかを考えられる、ホスピタリティのある方にやってほしいですし、そんな方と一緒に街を盛り上げて行きたいなと思います。 <SEN&CO.HOSTEL概要> 住所: 福岡県福岡市中央区谷1-14-4 営業時間: RECEPTION 8:00~23:00 CHECK-IN 15:00~22:00

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