
取材協力:ゲストハウス リンクス 谷山賢人様
ゲストハウスを始めたきっかけとは?
元々私自身がフィリピンへ留学し、英語を覚えた経由もあり、フィリピンへ英語を勉強したいといわれる方へ英語留学の促進、留学先の学校紹介等を行っており、インバウンド、アウトバウンドに興味があり興味を持っていた所、世界一周を経験した友人から宿泊事業をやらないかというお話をもらいました。 そこで調べていると、京都が好きで京都へ日本語を学びに留学へ来ている外国人が想像以上に多いことが分かりました。 ですが、外国人が働いているお店をそこまで多く見かけなかったので日本へ来ている留学生へアンケートを取った結果、日本人の友人がいない方が大半という結果になりました。 とても残念な気持ちになり、理由を考えていると英語は話せるが、日本語能力が高くないので、アルバイトも出来ずに学校が終わったら家に帰るという学校と家の行く帰るを繰り返している方が多いことが分かりました。 私がゲストハウスを作り、日本語が話せない外国人の雇用にもつながり、京都が好きな外国人が京都で働き、もっと京都を好きになってほしいと思いました。 なので、世界とリンクしてほしいと思ったのでリンクスという名前のゲストハウスを始めました。民泊運営において、現在のエリアを選ばれた理由はなんですか?
京都で生まれ、京都で育った人間としては京都に恩返しをしないといけないと 思い京都の象徴と言われるゲストハウスを作りたいと思ったからです。
どんな方が利用しているのですか?
ゲストの9割は海外の方です。特に和をイメージしたつくりになっているので、ヨーロッパや、アメリカといった方が多くなっています。 最近では、あまり予定を決めずに京都に来られている方が多く、延泊が最大14日という方もいらっしゃいました。ゲストハウスを運営する上で大切にしていることは?
「京都らしい」「京都っぽい」など海外には古き良き時代の京都イメージがある方が多いので、出来る限りアットホームな空間を作ることを心がけております。 また、ゲストが外出される際は「いってらっしゃい」、帰ってこられた際は「お帰りなさい」と家に帰って来たような感覚になって頂けるように、言葉に関しても気を使っております。 また、私の施設は働いているスタッフが8割外国人となっており、スタッフもゲストも全員が京都愛で包まれているゲストハウスにしたいと思っています。どんなことがゲストに喜ばれますか?
単純なことかもしれませんが、リビング等で明日の予定を立てているゲストに回り方のアドバイスや知っている穴場スポット等を紹介するとかなり喜んで頂けます。また、スタッフもリビングにいることが多いので、仕事終わりにそのままゲストと飲みに行く事も多く、楽しかった。日本の友達出来た、など言って頂ける事が多いです。
ゲストハウス運営で大変だったことや苦労したことを教えてください。
スタッフも含め文化の違いは大変でした。外国人が多いゲストハウスなのでその国々でのルールがあるので、これはわかるだろと思うルールでも文章化しないといけない事は大変でした。ゲストハウス運営への想いや考えを教えてください。
ゲストハウスに関しては、京都の雇用も生み、京都が好きになってくれるゲストがもっと増えてほしいです。 特にスタッフとの食事会でも友達がいないは何とも言えないくらい心が痛かったです。笑 ある意味京都人よりも京都人なスタッフと一緒に、満足度はナンバーワンだと言われるようにどんな時でもゲスト第一で頑張って行きたいです。あなたにとってゲストハウス運営の「成功」は何ですか。
これが成功と言えるかは分からないですが、ゲストハウスをしていてよかったなと思える瞬間はゲストの方に言われる「ありがとう」という言葉はなにもかも忘れるぐらい別格に嬉しい一言ですね。 疲れていても、忙しくても「ありがとう」という言葉だけで涙が出そうになる時があります。ご自身の経験を踏まえて、運営を成功させるコツを教えてください。
信念ですかね。人に何を言われようが、自分がこれだと思う事があればそれを貫いて欲しいですね。それが他人からは否定されようが、自分の信念を貫ける方は成功できると思います。